カルドメックチュアブル完全ガイド

このページではカルドメックチュアブルについて網羅してみましたので、ぜひ一緒に学んでいきましょう。
カルドメックチュアブルがどんなお薬なのか?
どんな寄生虫に効果があるのか?
有効成分は?副作用は?
カルドメックチュアブルに関するあらゆる情報を集めてみましたので、このページをお読みいただいて、少しでも飼い主様のお役に立てれば光栄です。
ではまず、カルドメックチュアブルがどんなお薬なのかを書いていきますね。
カルドメックチュアブルってどんなお薬?

カルドメックチュアブルはチュアブルタイプの寄生虫駆除薬です。
カルドメックチュアブルのパッケージには「ハートガード」という名前が記載してありますが、なぜカルドメックチュアブルなのか?と疑問に思いませんでしたか?
それは、カルドメックチュアブルの海外のパッケージ表記がハートガードだからです。
日本国内で流通しているパッケージ違いのカルドメックと全く同じ商品になります。
カルドメックチュアブルの特徴
おやつのような寄生虫駆除薬
まず特徴として挙げられるのは、愛犬にとってうれしい「ビーフ味」という点です。
嗜好性が高いため、おやつを与える感覚でフィラリア予防ができるという優れもの!
レボリューションなどの滴下式(スポットタイプ)は、投薬後に舐めとられる可能性があったり、苦手な子は嫌がる場合もありますし、錠剤タイプの場合は、ご飯に混ぜ与えても錠剤だけ残したりと、なかなか上手く投与できませんが、おやつタイプのカルドメックチュアブルであれば、毎月のフィラリア予防がうれしい時間に早変わりです。
どんな寄生虫に有効なの?
フィラリアの幼虫
ご存じ、フィラリア症の原因となるフィラリアの幼虫(ミクロフィラリア)です。
回虫
回虫は人間に対しても感染の可能性がある寄生虫で、回虫に感染した犬のフンが放置されている近くを通るだけで、人の靴や犬の足の裏に卵が付着します。
卵が付着した足の裏などを舐めることで簡単に感染してしまいます。
愛犬が感染すると、腹痛や下痢を引き起こし、お腹が膨らみ、栄養失調になる場合もあります。
鉤虫
鋭い牙を持った寄生虫で、愛犬が感染すると小腸に噛みつき寄生します。
寄生されると腹痛を起こしたり、血便や貧血を引き起こす場合があります。
カルドメックチュアブルの副作用
カルドメックは妊娠中の愛犬にも投与が可能なほど、安全性にも優れ、メーカーによると、数多くの試験のデータや臨床経験から有効性、安全性が証明されているとのことです。
メーカー公表の副作用を引用させていただきます。
-
本剤の投与で食欲不振、嘔吐、下痢、元気消失、歩様異常、アレルギー症状、けいれんおよび流涎がみられることがある。
参考:カルドメック - ベーリンガーインゲルハイム
カルドメックチュアブルの有効成分

イベルメクチン
主にフィラリアの幼虫を駆除する効果があります。
目的としては、フィラリアの成虫を直接死滅させるというより、幼虫を駆除することで成虫にならないようにすることです。
ピランテル
線形動物である回虫や鉤虫の駆除効果があります。
神経細胞に作用し、麻痺を引き起こすことで死滅させ、愛犬の体外へ便とともに寄生虫を排出させる効果があります。
カルドメックチュアブルのジェネリック
カルドメックチュアブルのジェネリックである、キウォフハートをご紹介いたします。
多頭飼いや温かい地域は年間を通してフィラリアや寄生虫予防が必要になります。
そんな時、どうしてもネックになってくるのが「お値段」ですよね。
ジェネリックは、先発薬の特許が切れた医薬品を、別の製造会社が同じ有効成分を使用して製造したものになります。
先発薬は膨大な開発費がかかるため、どうしてもお薬の値段が高くなってしまいますが、ジェネリックは先発薬の約半額~1/3のお値段で購入することができます。
参考までに一覧表にしてみました。
商品名 |
カルドメックチュアブル ![]() |
キウォフハート ![]() |
---|---|---|
特徴 | フィラリア予防、お腹の虫(回虫、線虫、鍵虫)の駆除 | フィラリア予防、お腹の虫(回虫、線虫、鍵虫)の駆除 |
タイプ | チュアブル(おやつタイプ) | 錠剤 |
有効成分 | イベルメクチン、パモ酸ピランテル | イベルメクチン、パモ酸ピランテル |
値段(小型犬用1箱) | 6錠入り/4,100円 | 6錠入り/2,300円 |
購入 |
カルドメックチュアブルの製造会社
カルドメックチュアブルの製造会社はドイツに本拠を置く、ベーリンガーインゲルハイムです。
2017年に「フロントライン」「ネクスガード」などで知られるメリアルを傘下に収め、現在は寄生虫駆除薬、生物学的製剤におき、世界150か国以上の広域でビジネスを展開している大企業です。
まとめ
愛犬にフィラリア予防薬を投与するのであれば、その薬にどんな効果があり、どんな有効成分が含まれ、どんな副作用を引き起こす可能性があるのかを事前に知っておく必要があります。
この記事をお読みいただき、お薬選びの参考にしていただければ幸いです。