大切な愛犬をマダニから守る!

もし愛犬に寄生するマダニを見つけたら…?
愛犬とのお散歩帰りにブラッシングとシャワーは欠かせません。
そんな時、あれ?この小さなツブツブ何…?しかもなんか動いてる…?
飼い主さんの中にはこんな経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そうです、マダニです。
マダニはダニとは別な種類で、肉眼で確認できるほど大型のダニです。
野外に生息し、犬や猫に寄生することで、様々な病原体を運ぶ怖~い虫です。
そんなマダニを発見したらどうすべきか?
など、マダニに関するあらゆる情報を書いていきますので、この機会にマダニに関しての正しい知識を一緒に学んでいきましょう。
マダニの見つけ方
まずはマダニの見つけ方、寄生しやすい箇所に関して書いていきます。
お散歩から帰ってきたらぜひチェックしてみてください。
- 耳、耳の中
- 目のまわり
- 鼻のまわり
- おしりのまわり
- 胸部
- 内また
- 肉球の間
などが要注意です。
比較的柔らかい箇所、被毛が少ない箇所、地面に近い箇所が寄生されやすいように思います。
また、非常に小さいため、気づかないうちに飼い主さんの靴や衣類に寄生し、連れ帰ってしまっている可能性もあります。
無理に取らない
もし見つけてしまった場合は、絶対に無理に取らないようにしてください。
マダニは頭部を皮膚に食い込ませて噛みついているので、無理やり引っ張ることで頭部のみ、体内に残ってしまう可能性があります。
また、マダニは体内にウイルスや細菌を持っているため、無理に引っ張りつぶれてしまうと、周囲に影響を及ぼしてしまう可能性があるからです。
もし発見した場合は、急いでかかりつけの獣医師さんにとってもらいましょう。
時間的に病院がやってない時間帯の場合は、あまりおススメできませんが応急処置として、ダニ用のピンセットで取り除いてあげることもできます。
しかし、感染症にかかってる可能性があるため、必ず獣医師さんに診察してもらうようにしてください。
マダニを知る
参照元:犬のマダニ対策について|ノミダニフィラリア.com
まずはマダニの生態や、マダニが及ぼす病気などを知ることで、いざという時も焦らず冷静に対応できるように備えておきましょう。
日本には10種類以上のマダニがいるといわれています。
マダニがどこに棲んでいるのか、また、マダニに寄生されることで、どのような症状、あるいは病気になる可能性があるのかを詳しく書いていきますね。
マダニのすみか
マダニは日本全国、どんな気候、どんな場所にも適応することができ、どこでも生息しています。
その中でも、マダニが好んで生息しているのが、山林や川原で、都市部でも公園などの草むらがあれば要注意です。
つまり、日本全国どこに住んでいようと、マダニに対しては注意が必要なんです!
マダニのライフサイクルを知ろう
マダニの体長は約3~8㎜で、吸血することで10~20㎜まで大きくなり、一生のうちに3回ほど吸血します。
1度の吸血期間は数日~10日以上の場合もあります。
犬の皮膚に寄生したマダニ(メス)は、産卵のために吸血し、充分な程度に達すると地上に落下します。
その後、落下したメスのマダニは地上で3,000~4,000個ほどの卵を産みます。
産まれた幼ダニ、若ダニ、成ダニ共に、草や木に登り、寄生する機会をうかがっています。
マダニが及ぼす病気

アレルギー
マダニが犬に寄生し、吸血する際に、マダニの唾液などに反応することでアレルギーを発症する場合があります。
犬バベジア症
症状
貧血、発熱、食欲不振、黄疸、衰弱
どんな病気?
以前は西日本特有のものとされてきましたが、今では関東以北でも発生が確認されているため、全国的に感染のリスクがあります。
バベジア原虫が犬の赤血球を破壊し、貧血や発熱、食欲不振を起こします。
重度の場合は黄疸や衰弱などの影響で、命にかかわることもある恐ろしい病気です。
ライム病
症状
皮膚症状、神経症状、発熱、食欲不振、歩行異常など
どんな病気?
犬だけでなく、人間にも感染例が報告されている恐ろしい病気です。
マダニにより媒介される細菌感染症で、人間が感染した場合は、皮膚症状や起立不能、歩行異常や神経過敏、関節炎などが見られ、世界的に有名なカナダの歌手「アヴリル・ラヴィーン」も、この病気にかかり、過酷な闘病生活について語っていることも有名です。
マダニから愛犬を守るには?

全国どこにいても季節関係なく寄生される可能性があるなんて、マダニは本当に厄介ですよね。
では、どうすればこんなに厄介なマダニから愛犬と人間双方を守ることができるのか?
次はマダニから愛犬と人間への寄生を防ぐ方法を具体的に書いていきます。
マダニの被害に遭う前に徹底することで、愛犬と飼い主さんへの寄生を防ぎましょう。
徹底駆除・寄せ付けない
駆除薬
ノミ、ダニ駆除薬を使って駆除する方法です。
春~夏にかけてマダニの活動が活発になりますが、秋~冬は幼ダニや若ダニが卵から孵化(ふか)するため、多く発生します。
そのため、年間を通してマダニへの対策は意識しなければいけません。
シャンプー、ブラッシング
シャンプーやブラッシングをすることで、愛犬の体を清潔に保ってあげることが大切です。
とくに、お散歩から帰ってきたら、シャンプーで体のすみずみまで洗ってあげてください。
部屋を清潔に保つ
マダニは血液を吸うことでいったん地上に落ちます。
幼ダニ、若ダニも脱皮の際は地上に落ちるため、部屋を常に清潔に保つことで、マダニの被害だけでなく、ダニの死骸が原因となるアレルギーなどの病気からも愛犬を守ることもできます。
まとめ
いかがでしょうか?
マダニはノミと同様に非常に強い繁殖力を持っているだけでなく、怖い病原菌を持っています。
ちょっとした草むらに潜み、常に宿主となる愛犬が通るのを待ち構えています。
お散歩の際や、旅行、ドッグランなど、ちょっと意識を変えてみるだけでもマダニの被害を防ぐことができます。
愛するペットをマダニから守ることができるのは飼い主さんしかいません。