猫のメンタルヘルスを徹底解説!

猫が座っている写真

飼い猫が突然決まった場所で排泄しなくなったり、ご飯を食べなくなった、好きだったおもちゃにもそっぽ向くようになった。

こんな経験をしたことはありますか?

家族の一員である愛猫が突然理解できない行動を取ったらショックですよね。

しかし、愛猫は飼い主さんよりももっと大きなショックやストレスを抱えているのかも知れません。

近年、室内飼育の猫が増えてきてケガや事故にあうことも減り、猫の平均寿命も大幅に上昇しています。

ですが猫は群れを作って生活をしている犬や人間とは違い、他者に合わせて生活したり、リーダーに服従するなどと言ったいわゆる社会性は持ち合わせていないため飼い猫はストレスを抱えてしまうこともあるのです。

猫は眠たい時に寝て、好きなように動き回りたいのです。

そのため、眠たいときに無理に触られたりするとストレスとなりますし、自由に動き回れる飼育環境がなければ、運動不足となりストレスもさらに溜まります。

もともと猫は単独行動が好きで、飼い主さんに甘えてくるのは気分次第です。気が向いた時に甘え、気が向いた時に飼い主さんと遊びたがります。

飼い猫のメンタルヘルスと上手に付き合っていくためには、愛猫の様子を日頃からよく観察し、愛猫の気持ちを尊重してあげることが大切です。

この記事では猫のメンタルヘルスの原因や症状、改善方法などを紹介しています。

原因

猫のメンタルヘルスには様々な原因が存在します。

飼い主さんが普段何気なくとっている行動や生活スタイルでも猫にとってはストレスになっていることもあるのです。

それぞれの原因を詳しく見ていきましょう。

愛情不足

猫は単独行動が好きですが、猫にも愛情は欲しいものです。

室内で飼育されている猫にとって飼い主さんや一緒に暮らしている同居人の愛情がなければ猫のストレスともなります。

猫がかまってほしそうに近寄ってきた時に、全てをかまってあげることは難しいですが、できるだけ対応して一緒に遊んだりコミュニケーションを取っているでしょうか?

高い頻度で愛猫を無視したりないがしろにしているのであれば、それは愛情不足です。

飼い主さんにも「忙しい」「疲れている」など様々な事情はあります。

ですが、室内で飼育されている猫にとっては、お留守番をして、やっと帰宅した飼い主さんに無視されるとショックを受けます。

これは人間も同じではないでしょうか。

運動不足

猫にお散歩や毎日決まった時間の運動はしていますか。

猫は好きな時に遊び、好きな時に運動をします。

猫も品種や個体によって活発に動き回る子やのんびりとしていたい子、様々います。

愛猫の性格はどうでしょうか。

室内飼育の猫に外でのお散歩や決まった時間の運動をする必要はありませんが、室内で猫が自由に動き回れる環境を作ってあげると運動量も上がります。

キャットタワーや段差のある家具を組み合わせて配置したり、猫じゃらしなど動く遊び道具で遊んであげると良いでしょう。

室内飼育の猫は運動不足になりがちなのです。

運動不足はメンタルヘルスだけでなく肥満など様々な病気のリスクともなります。

お留守番が多い

猫は飼い主さんが出かけているお留守番中はほとんど寝て過ごします。

敵に狙われる心配のない家の中であればお留守番が苦になることもありませんが、猫だけのお留守番にも限界があります。

猫は1泊から2泊のお留守番が限界で、それ以上は新鮮なお水やエサが食べられなくなります。

また猫はとてもキレイ好きなため汚れたトイレでは排泄をしないのです。

そのためトイレが汚い状態のままですと、トイレではない所で排泄してしまいます。

また、暇を持て余してしまい部屋の中で暴れまわってしまうこともあります。

そうするとケガをする可能性もありますし、ストレスが溜まり下痢や嘔吐をしてしまう場合もあります。

環境の変化

猫は住み慣れた環境が一番居心地が良く安心して暮らすことができます。

室内で飼育している猫ですと、環境の変化にはとても敏感で少し家具の配置を変えたりするとそれがストレスとなることもあるのです。

飼い主さんにとってはキレイに掃除をし、家具を変えただけであっても、猫にとっては居心地の良い環境を奪われたような気になってしまうこともあります。

引っ越しをする時にも注意が必要です。

慣れない空間にストレスを感じ体調を崩してしまうこともあるため、引っ越しをした際は2週間ほどの期間は普段よりも愛猫の様子をしっかり観察するようにしましょう。

特に持病を抱えている猫やシニア猫であればより一層しっかり観察し、愛猫の気持ちを汲み取ることが大切です。

飼い主さんの機嫌

飼い主さんの機嫌がいつも悪いとペットはそれを敏感に感じ取ります。

猫は自由気ままに機嫌がコロコロと変わる動物ですが、飼い主さんの顔色や機嫌には敏感なのです。

飼い主さんも、イライラしたり悲しくなったり喜怒哀楽はもちろんあります。

ですが、そんな状態が長い時間続いたり、頻繁に起きると負の感情は愛猫に移ってしまうこともあるのです。

人間でもそうですが、ギスギスしているような環境、常に緊張するような環境にいるとストレスが溜まり「胃が痛くなる」なんてことありますよね。

猫も一緒なのです。言葉は分からなくても周囲に漂う空気や飼い主さんの感情などを読み取ります。

ペットは人間が思っている以上に漂う空気を感じ取っているのですよ。

症状

横たわる猫の写真

飼い猫にストレスが溜まっている状態ですと様々なサインを出します。

そのサインにいち早く気づき対処してあげることが大切です。

では、飼い猫がメンタルヘルスを患ったらどんなサインや症状を出すのか詳しく見ていきましょう。

元気がない

どこも痛そうにしているわけでもないのに元気がないのは、もしかしてストレスが溜まっている状態かもしれません。

元々活発に動き回っていた猫であれば特に注意が必要で、元気がないということはもしかしたら他の病気の可能性もありますし、ストレスが溜まって体調に表れてしまっているのかもしれません。

ストレスで胃腸が弱ることにより下痢や嘔吐をしたり、逆に便秘や血便などが見られたりすることもあります。

元気がない状態が一過性の症状であればそれほど心配はいりませんが、長引くようであれば早めに動物病院で診てもらうようにしましょう。

放置してしまうと免疫力も弱り、運動不足ともなります。

寝てばかり

気づいた時にいつも寝ているというのは少し心配になりますよね。

遊び疲れて寝ているのであれば、気にする必要もありませんが、いつもご飯の時間には起きてくる、いつも飼い主さんが帰宅した時には出迎えてくれていたのに、そういった時でも寝てばかりいるのであればメンタルヘルスの可能性もあります。

猫も精神的に疲労しているのかもしれません。

そのため、飼い猫の睡眠時間が増えた、いつもは起きてくるタイミングでも起きてこないということが続いているのであれば、注意深く観察する必要があります。

寝てばかりの状態が続いてしまうと、運動する量も減るため必然的に食べる量なども減る可能性があります。

そうなると思わぬ病気を併発する可能性もあります。

興味や関心がなくなる

愛猫がいつも大好きなおもちゃに全く関心を示さなくなったり、大好きなおやつを与えた時にそっぽ向くようになったりしたらそれはなにか不満があるのかもしれません。

新しいおもちゃなどを買って来ても喜ばなかったりすることは気分屋の猫にとっては日常茶飯事だったりしますが、いつも好きだったものに全く興味を示さない、関心がなくなるということは猫もうつ状態なのかもしれません。

人間もそうですが、うつ状態が続くと食欲不振や、睡眠障害、疲労感といった症状も引き起こす恐れがあります。

飼い猫の趣味や関心ごとが突然切り替わったらそれはストレスのサインなのかもしれません。

また、遊んでいてもつまらなそうにしていたり、すぐに飽きてしまうなどの行動も注意が必要です。

自傷行為

猫も時に自傷行為を起こすことがあります。

本来グルーミングは毛並みを整えるための清潔行動ですが、猫が自分の気持ちを落ち着かせるための行動でもあります。

ずっと手足を舐め続けるといった過剰なグルーミングは、もしかしたらストレスの裏返しなのかもしれません。

この過剰なグルーミングがエスカレートしてしまうと、自分の手足などを噛み続けるといった自傷行為に発展することもあります。

傷口などから細菌や真菌が侵入し皮膚病になることもある危険な行為です。

人間であればストレスが溜まると頭を掻きむしってしまったり、人によっては爪を噛むといった行動に出るのと一緒のことです。

ですが、猫の場合ストレスが溜まり追い詰められた状況であれば、飼い主さんが止めてあげないと自傷行為を続けてしまうこともあります。

過剰にグルーミングしていたり、皮膚に傷が付いているのを発見したらすぐに対処するようにしましょう。

食欲の増減

猫の食欲の増減は季節などによっても変化します。

春は普通、夏は少食、秋は普通、冬は大食というサイクルが一般的ですが、夏に過剰に食べる、冬に食欲がないというのであれば少し注意して見ておく必要があります。

必ずしもストレスのサインであるということではありませんが、他の病気を患っていたり、寄生虫による感染症を発症している可能性もあります。

食欲不振で2~3日ご飯を食べないという状態なら同時に脱水を起こしている可能性もあるため早めに動物病院に連れて行くようにしましょう。
反対に食欲が増していて、体重が急激に増えたりすると肥満や糖尿病の原因ともなります。

食欲が異常と感じたら他の病気を併発することもあるため、獣医師に診てもらうことをおすすめします。

改善方法

猫がうつむいて眺めている写真

猫がストレスのサインを出していれば、それはすぐに改善する必要があります。

放置してしまうと取り返しのつかない事態に陥ることもあるのです。

猫のストレスを緩和し、症状を改善する方法を詳しく見ていきましょう。

愛情をそそぐ

飼い猫と過ごす時間を増やす、遊ぶ時間を増やすなどコミュニケーションをもっとしていきましょう。

もちろん飼い猫が嫌がっている時や、眠そうにしている時に無理に遊ぶ必要はありませんが、いつもよりも家にいる時間を増やす、猫がかまってほしそうに近づいてきた時におもちゃで一緒に遊ぶなどしましょう。

飼い猫が嫌がらないのであればリラックスさせマッサージしてあげたりすると良いでしょう。

成猫の精神年齢は人間で例えると2~4歳ほどと言われています。

そんなやんちゃ盛りの猫に飼い主さんが愛情を示してあげることで飼い猫との信頼関係が生まれます。

もちろん飼い猫の性格にもよりますが、かまってほしそうに近づいてきた時は一緒に遊んであげるようにしましょう。

決まった時間の運動

運動も散歩も決まった時間にしてあげないといけないようです。

猫はご飯前のお腹が空いている時間に遊びを持ちかけると、本能的に「狩りをしなくては」と思い遊んでくれる可能性が高くなります。

急な運動は猫にとって負担となるため、最初はおもちゃで一緒に遊んだりと飼い猫が疲れない程度に体を動かすことから始めましょう。

動物は体内時計を持ってるのでリズムが崩れるとメンタルを崩してしまう可能性があります。

体内時計は「生物時計」とも言われ、細胞内のタンパク質がおよそ24時間周期で増減することで時計の役割を果たしています。

猫にとってタンパク質は大切な栄養素で、毎日定期的にタンパク質を摂取している猫の体内時計は人間よりも正確なのかもしれません。

コミュニケーション

甘えたいときにはしっかりかまってあげる、寝ている時には寝かせてあげる、この徹底こそが猫のメンタルケアにとってよりよい環境となります。

猫は私たち人間が思っているほど馬鹿ではなく、自分のケアは自分でしっかりできる生き物です。

性格はいわゆる「ツンデレ」で、かまってほしい時と、放って置いて欲しいときの落差が激しいのです。

かまってほしそうに近づいてきた時にしっかり猫とコミュニケーションを取ることで愛猫の性格も徐々に分かってきますし、放ってほしい時の態度も分かるようになってきます。

猫にもそれぞれ個性があります。
知り合いの猫や飼い主さんが今まで接してきた猫が全てではないのです。
「その子」の性格をきちんと把握してあげることが大切です。

サプリメント

飼い猫に問題行動が続くようであれば、サプリメントに頼ってみるという手段もあります。

ぽちたま薬局で販売している「アンキソケア」というサプリメントは、天然ハーブを原料としており、飼い猫の不安やストレスの改善、脳機能の強化に効果が期待できるようです。

飼い猫の不安感やストレスを緩和する効果や、関節痛、腰痛のリウマチなどの緩和などの効果があるとされています。

その他にも「ハッピートラベラー」はペットが受けるさまざまなストレスを軽減することができるサプリメントです。

おやつ感覚え与えることができ、日常的なストレスの軽減に役立ちます。

予防

空を見上げる猫の写真

飼い猫にもさまざまな原因でストレスが溜まり、それが症状に出てしまったり他の病気を併発する恐れがあることがあります。
そうならないために愛猫にできるだけストレスを溜めさせない環境つくりが大切となってきます。

では、さっそく予防法を詳しく見ていきましょう。

ストレスをかけない

基本中の基本ですが、飼い猫になるべくストレスをかけないようにしてあげましょう。

猫のストレスとなる生活環境を見直す必要があります。

猫は本来自分の縄張りを持つ生き物で、そこに他の猫が侵入したり、自分の気に入らない環境であると相当なストレスがかかります。

またトイレが汚れている、猫砂が気に入らないなど落ち着いて排泄できない環境であればストレスも溜まります。

他には大きな音を出したり、住み慣れた環境が突然変わってしまったり、飼い主さんがかまってくれないなどの状況が続くと精神的不安も大きくなるのです。

そのため、猫にストレスを与えないような生活環境や接し方を見直すことがストレスの予防にも繋がります。

しつけ

猫は不安や恐怖など強いストレス状態にあるとパニックになったり、イライラする気持ちが抑えきれずに突然飼い主さんに噛み付いてくることがあります。

いわゆる八つ当たりにあたる行動をとりますが、しっかりとしつけの時点で教え込まないと分離不安などになることがあります。

噛みつきのためのしつけに限ったことではないですが、叩いたり恐怖を与えるようなしつけをしないようにしましょう。

恐怖や痛みによる支配でしつけをしようとしても信頼関係が崩れてしまい、さらに問題行動がひどくなる可能性もあるのです。

もし猫がいたずらしたり、噛み付いてきたら正しいしつけ方法で叱るようにしましょう。

闇雲に怒鳴ったりするのではなく、噛み付いてきた時にはあえて手をグッと口の中に押し込んでみたり、落ち着いた大きな声で「痛い」などを叫ぶようにすることが有効的です。

スキンシップ

猫を飼っているならばスキンシップを摂ることは当たり前のことです。

ご飯をあげる時には名前を呼ぶ、遊びたそうにしているのであればおもちゃなどで一緒に遊んであげることが大切です。

当たり前のことですが、飼い主さんにも忙しい、疲れているなどさまざな事情があるかと思います。
ですが、猫は子供と同じで、一緒にいるときは猫を優先してあげるくらいじゃないと満足してくれない子もいるのです。

そのために日常的にスキンシップを摂り、飼い猫との信頼関係を築くようにしましょう。

信頼関係を築くことができれば、飼い主さんが悲しい時、つらい時に飼い猫が癒やしてくれることもあるのです。

そのためには愛猫の気持ちを尊重してあげることが大切です。

飼い主さんの生活リズム

そもそも飼い主さんの生活リズムが安定してないなら見直す必要があります。

ご飯の時間がバラバラだったり、飼い主さんの都合でお腹を空かせてしまうのはとても可愛そうなことです。

猫の体内時計は朝起きて夜寝るようにできているそうです。

猫は勝手気ままのように見えますが、人間よりもとても正確な体内時計で動いているのです。

そのため飼い主さんの生活リズムが安定せず、猫が寝ている時に大きな音を出したり、猫が起きている時に飼い主さんがずっと寝ているような状態ですとスキンシップも図れません。

飼い主さんの生活リズムを見直すことで、遊んであげる時間、ゆっくりと眠らせてあげる時間を増やすことができます。

お留守番への配慮

猫に上手にお留守番してもらうためには、飼い主さんも様々な工夫をしているかと思います。

例えば留守番させている時は、部屋の温度とかに気をつけたり、寂しくならないようにテレビつけっぱなしで外出するなど。

猫は暑さに強く、寒さに弱い動物ですが、近年の異常気象であれば夏はエアコンをかけずに留守番させてしまうと熱中症を起こす恐れもあります。

また、猫は飼い主さんがいない時のほとんどは眠って過ごすため、テレビを全く見ないで逆に騒音となってしまうこともありますが、飼い主さんにべったりな猫であれば急に静かな環境にいると不安を感じることもあります。

そのため愛猫の性格をしっかり把握し、愛猫が安心してお留守番できるような環境を作ってあげることが大切です。

TOPへ